寛永通宝は、江戸時代の寛永3年(1626年)から幕末まで約260年の長期に渡り鋳造されました。
全国各地で鋳造され、どこで鋳造されたか区別するために大きさや書体に少しずつ特徴があります。
そのため寛永通宝と一言で言っても数百種類以上もあると言われているんですよ。
そんな数ある寛永通宝の中から、背面に「文」とある寛永通宝について価値がどのぐらいあるのかをまとめましたのでご紹介を致します。
寛永通宝「文」の価値
さきほど寛永通宝は数百種類以上のあると言いましたが、背面に「文」という文字が刻まれている寛永通宝にも以下の4種類あります。
1.島屋文
2.正字文
3.正字入文
4.退点文
これら4つの種類があるのですが、価値が全く違ってきますのでよくお読み下さいね。
その前に、寛永通宝には、通用銭と母銭があって、通用銭とは市場に出回り使用されたお金のことを言います。
一方の母銭とは、その通用銭を作る時に型となったお金で市場に出回ることが無いお金なんですね。
市場に出回ることが無いだけでに希少価値が高くなり高値で取引されるという訳なんです、
で、これは重要なのでしっかり覚えておいてくださいね。
なぜなら、母銭は通用銭の何百倍もの価値になることがあり、大きく価格が変わってくるんですよ(^^;
まず、島屋文の価値ですが、30万円から25万円もの価格で取引されることもある「文」の中でももっとも希少価値が高い寛永通宝です。
母銭ともなるとその価値ははかりしれません!!
百万円はくだらないでしょうね。
次に、正字文の価値ですが、150円から100円の価値です。
島屋文とは違ってそれほど希少価値がありません。
ただし、母銭ともなると、5万から2.5万円にもなります。
そして、正字入文ですが、こちらは2千円から500円もの値が付くこともあります。
母銭は15万円から6万円と高値が付くんですよ。
最後に、退点文ですが、こちらは通用銭で3千円から600円の価値になります。
ただし、母銭ともなると18万円から6万円もの値が付くこともあります。
あくまでの上記の価値は保存状態にもよって違ってきますので、大切に保管しておきましょうね。
基本的に古銭は、少しでも綺麗なものや、状態が良いものが高く買取してもらえます。
だからといって、自身で綺麗に磨いたり洗ったりするのは止めましょうね。
逆に洗うことで価値を下げてしまうこともあるからなんですよ。
古銭は「発行された当時の状態のまま」が最も価値が高いとされます。
自分で綺麗にしようと磨いた際に傷がついてしまったり、洗ったことで錆が発生してしまったりすると、反対に価値を下げてしまうことがあります。
また、古銭を保管する際には、コイン専用のケースに入れるなど傷がつかないようにすることも重要です。
自己判断で手を加えるのではなく、なるべく今の状態を保つように工夫することで、少しでも高く買取してもらえる可能性は上がるでしょう。
まとめ
寛永通宝の背面に「文」と刻まれている寛永通宝には、「島屋文」・「正字文」・「正字入文」・「退点文」があり、それぞれ価値が全く違う。
それらの寛永通宝の中で最も希少価値が高いものは、「島屋文」で高いもでは30万円から25万円にもなる。
古銭は一般的に綺麗で状態が良いものの方が高い価値が付く傾向にあるが、自分で綺麗に洗ったり磨いたりすることで逆に価値が下がることもあるので洗ったりせず汚れや錆も古銭の一部としておくべきである。
寛永通宝の種類や見分け方を知りたい方はこちら